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女性センター講座「今そこにある現実ーリアルー」

今わたしたちの社会にある現実(リアル)を、さまざまな課題から知り、その背景にあるジェンダー問題や解決に向けた取組・支援について考える連続講座です。講座1回だけの参加も可能です。ご参加をお待ちしております!

※講座1回のみの参加を希望される方は、希望日を「お申込フォーム」最下部の「備考」欄にご入力ください。

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①若年女性の貧困を考える

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東京学芸大学の山口恵子さんを講師にお迎えし、連続講座がスタート。
貧困を経済の貧困と関係の貧困という2つの側面から考えた。
経済の貧困では、1ヵ月にかかる生活費を考えるワークを行った。
夫婦と子どもの核家族とひとり親家庭の生活費を計算し具体的な状況に気づくことができた。
また、関係性の貧困は、若年女性の場合これまでは家族によって包括され、それを前提に社会保障制度が作られていた。しかし現在では家族による包括と労働による包括、両方が弱体している。
まず、若いのだから仕事があるだろうという思う込みを取り除き、関わっていること。
そして、新潟という地域性をいかして、関係の貧困を断ち切ることができるのではないかという可能性を感じた。

②『大阪二児置き去り死事件』から考えるシングルマザーへの支援

イベント報告ギャラリー2
講師は『ルポ虐待 大阪二児置き去り死事件』(ちくま新書)と『ネグレクト真奈ちゃんはなぜ死んだのか』(小学館文庫)の著者、ルポライターの杉山春さん。
2000年と2010年におきた2つのネグレクトによる幼児が死亡した事件を比較。その背景には社会の急速な変化がある。しかし、意識の変化が伴っていない。
裁判員裁判により殺人罪で懲役30年の実刑という虐待事件では最も重い刑となった。父親である男性の責任は全く問われなかった。
「母親であること」にこだわっていたという。それを手放さなかったために子どもたちを保護することができなかった。女性が「母親」以外の役割を手に出来る社会を作ることができるかどうか。世界は信じられるとどうように若い人たちに伝えるのか。私たちは問われている。

③「子どもセンターぽると」(子どもシェルター)新潟県における支援

イベント報告ギャラリー3
子どもシェルター「子どもセンターぽると」の立ち上げに関わった弁護士の黒沼有紗さんを講師に、新潟県における支援~10代後半の女子の「安全な居場所」の必要性~をお話いただいた。
DVDで子どもシェルターを利用するまでの流れや様子を視聴した。子どもを支援するために様々な大人がていねいに関わっていることが分かる。
「子どもセンターぽると」は昨年12月に新潟に設立された。困難を抱える子どもたちの「最後の砦」と話された講師の覚悟が伝わった。
開催日 2014年12月13日、2015年1月10日、1月17日 いずれも土曜日 13:30~15:30
会場 新潟県女性センター女性団体交流室2(新潟市中央区上所2-2-2新潟ユニゾンプラザ2階)
対象 テーマに関心のある成人男女
講師 山口恵子さん(東京学芸大学准教授)、杉山春さん(ノンフィクションライター)、黒沼有紗さん(弁護士)
内容 1回目:12月13日「若年女性の貧困を考える」講師:山口恵子さん
2回目:1月10日「『大阪二児置き去り死事件』から考えるシングルマザーへの支援」講師:杉山春さん
3回目:1月17日「『子どもセンターぽると』(子どもシェルター)新潟県における支援」講師:黒沼有紗さん
参加費 無料
定員 30人
保育 あり
主催 公益財団法人新潟県女性財団・新潟県男女平等社会推進課
チラシ ダウンロード
その他 一時保育を希望される方は事前予約が必要です。保育協力費:子ども1人1回200円を当日お支払いください。